お灸と手もみマッサージ「くまがやリラックス」からのお知らせ

2026.08.27 (木)

最新科学が解明する「鍼が痛みを和らげる仕組み」

こんにちは。

今回は、わたしが注目した科学誌『ナショナル ジオグラフィック』の記事をもとに、鍼治療が痛みを和らげる仕組みについて解説します。

「なぜ鍼を刺すと痛みが軽減するのか?」という疑問は長年議論されてきましたが、近年の科学技術の進歩により、その生理学的なメカニズムが客観的に解明されつつあります。記事で報告されている主なポイントをまとめました。

1. 刺鍼刺激による「鎮痛物質」の分泌

鍼を刺入したり微細な刺激を与えたりすると、筋肉や皮膚の結合組織に機械的な刺激が加わります。この刺激を受けた局所の細胞から、アデノシンやセロトニンといった物質が分泌されます。特にアデノシンには、痛みを伝達する神経の興奮を直接抑える作用があることが分かっています。

2. 最新画像技術で見える化された「脳と免疫の反応」

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)や高精度超音波画像診断などの進歩により、鍼刺激に対する体内の応答が視覚的に捉えられるようになりました。

脳活動の変化: 鍼刺激によって、脳内の痛みや感情を制御する領域の活動が変化することが確認されています。

免疫細胞の挙動: 鍼を刺した部位周辺に免疫細胞が集まり、痛みを抑制する成分を放出する反応が観察されています。

3. プラセボ(偽薬効果)を超える持続効果の実証

鍼治療の研究では「プラセボ効果(思い込みによる効果)」との区別が難題とされてきましたが、近年、患者様と施術者の双方がどちらか判別できないように工夫された特殊な疑似鍼による「二重盲検試験」が実施されました。

その結果、本物の鍼治療を受けたグループは、擬似鍼のグループと比較して、痛みの軽減効果が有意に長く(最大12週間など)持続することが実証されました。

まとめ

私たち鍼灸師が日常的に行っている鍼治療は、経験に基づいた伝統医療であると同時に、現代科学の視点からもその効果の仕組みが裏付けられ始めています。

鍼治療は、お薬だけに頼らず身体が本来持っている痛みを抑える機能を引き出す、安全で根拠のあるアプローチの一つです。慢性的な痛みや身体の不調でお悩みの方は、どうぞ安心してご相談ください。

Scientists are finally decoding how acupuncture eases pain | National Geographic

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